第2の人生の構築ログ

自分の好きなことをやりつつ、インカムもしっかりと。実現していく過程での記録など。読書、IT系、旅行、お金に関係する話などの話題。

"倒れる時は前向きに"「破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」を読む

オンデーズの社長さんである田中さんが書かれた、オンデーズ買収後の躓きながらもくじけず、ひたむきに、信じ続けて、そしてアグレッシブに歩み続けてきたオンデーズ(買収後の初期)の濃密な7年間の物語。この本は結構引き込まれます。

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語  (NewsPicks Book)

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)

これ読んでしまうと自分自身の環境なんてまだかわいく見えてしまいます。。「この暗闇さえ抜ければ全てが上手くいく。抜けた先が目的地だ。そこまでは頑張ろう」と。しかし、結局抜けた先は次のチャレンジの入り口になっていたりします。。 挑戦し続けないといかんな、と改めて思わせてくました。

働き方改革云々ありますが、政府にセーフィティネットを用意してもらうのはそれはそれで必要、一方で、人生やれるときにやれるだけのことをして前に進んでいきたいなと思いました。「倒れる時は前向きに」です。

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一点、気になったのが、なぜこのタイミングでこの本の出版だったのかな?という点でした。 NewsPicks の記事に以下のようなコメントがありました。

ビジネス書なぜ今出そうと思ったのか?

...(略)...

だから、最近入ってきた社員たちは、会社が苦しかった時のことを全く知らないんです。毎日のように世界中で新しい店舗がオープンし、売り上げも毎月伸びて利益も出るのが当たり前だと思っている。

そこで過去の経緯を伝えたいと思ったものの、「俺たちはこんなに苦労してきたんだぞ」と苦労を売り物にして語るのもオジサンの説教みたいで嫌だし、何か良い方法はないかと考えるうちに、若者でも読みやすい小説仕立てにして、自分たちが歩んだ物語を伝えようと思ったんです。

しかしいざ書き終わってみると、自分が主人公の小説を書いて出すのは、いくら社内向けとはいえ、なんだか気持ち悪いなと思えてきて、一度はお蔵入りにしました。

ところが昨年から、全社的に「もっと店頭に立つスタッフそれぞれの『個』を世の中に発信してOWNDAYSというブランドを知ってもらおう!」という動きが出てきた。そうなると、社長である僕自身も何かしないと示しがつかないなと感じ、恥をしのびつつ、お蔵入りにしていた小説をブログで少しずつ公開してみました。

すると想像以上に大きな反響があり、コルクの佐渡島(庸平)さんや幻冬舎の箕輪(厚介)さん、キングコング・西野(亮廣)さんらの後押しもあって、出版に向けて本格的に取り組み始めることになったのです

【新】借金14億円。倒産寸前のメガネチェーンを蘇らせた男

レオスの藤野さんが「社長の自伝を本人がプレゼントしてきたら、その会社は伸びない」ということを書かれていた記憶があり、一瞬オンワーズも・・・と脳裏をよぎりましたが、オンデーズにその心配はないのではないかと感じました。。 (そもそも、自伝というよりは、会社伝という感じですかね。)

投資レジェンドが教える ヤバい会社 (日経ビジネス人文庫)

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しかし、自伝を出すということはその社長がすでに確定した評価に満足していることを示唆しています。「目標に到達した」という感覚を持っていなければ、物語は完結しないでしょう。つまり自伝を書ける人というのは、すでに挑戦を終えており、企業を牽引していくだけのモチベーションを維持できなくなっているおそれがあると考えられます。また、自伝を書く時間があるなら、もっと企業の成長のためにできることがあるのではないかという疑問も浮かびます。

社長に「自伝」をプレゼントされたら要注意|日経BizGate

蛇足

あれ?この本ってオンデーズ創業者の方の本?もしかしてこれが藤野さんのおっしゃっていることなのでしょうか・・・

50歳からの起業―銀行員をやめて、メガネ屋さんになりました

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