岐阜・三重・山梨旅行もいよいよ最終日となりました。最終日は山梨県内で寺社仏閣と城跡を巡り、東京へ戻ります。この日の移動距離は3日間で最も短い130kmでした。
【本日の概要(3日目)】
- 主な訪問: 甲斐善光寺 → 甲府城跡(舞鶴城公園) → 武田氏館跡(武田神社) → 直売所で桃購入 → 甲州古民家ほうとう 完熟屋
- テーマ: 戦国史跡と寺院建築・ご当地グルメ(ほうとう / 桃)
- 天候: 夏日(めちゃくちゃ暑い)
- 移動距離: 約130km(旅全体累計は後述)

[09:14] シャトレーゼホテル旅館 富士野屋を出発
ホテル併設のシャトレーゼ プレミアムブランド YATSUDOKI の開店(09:00)を待ってアップルパイなどを購入し、出発しました。

[09:32] 甲斐善光寺
本日の最初の訪問地・甲斐善光寺へ。

善光寺といったら長野の信濃善光寺が有名ではないでしょうか。甲斐善光寺(正式名称: 定額山浄智院善光寺)は、武田信玄が川中島合戦の折に信濃善光寺の焼失を恐れ、1558年(永禄元年)に御本尊・善光寺如来像をはじめ諸仏・寺宝類を奉遷したことに始まるとされています。甲府に新たに建立し、信州善光寺の分身寺として位置づけられました。
境内に入るとまず立派な山門。火災で一度焼失後、1796年(江戸時代)に再建され重要文化財に指定。重厚な造りが印象的でした。

本堂は東日本最大級の木造建築として知られ、その規模には圧倒されます。

本堂の地下(床下)では、暗闇の中で錠前(鍵)に触れて極楽往生を願う「戒壇巡り(かいだんめぐり)」が体験できます。信州善光寺でも同様の体験ができるようですが、私はまだ訪れていません。
真っ暗な回廊を壁づたいに進み、「極楽の錠前」を探し当てる緊張感。錠前は本尊・善光寺如来とつながっているとされ、触れることで「極楽浄土へ導かれる功徳を得る」と信じられています。久しぶりに完全な暗闇を体験し、不思議で印象深い時間でした。ぜひ一度体験をおすすめします。
続いて「鳴き竜」。天井の龍の絵の下で手を叩くと、特定の位置でだけ反響し、ビーン…という共鳴音が龍の鳴き声のように響きます。音の反響・共鳴を利用した現象ですが、理屈を知っても不思議さが残ります。まだまだ知らない仕掛けがあるものだと改めて感じました。
[10:23] 甲府城跡(舞鶴城公園)
甲斐善光寺を後にし、甲府中心部の甲府城跡(舞鶴城公園)へ。距離は近いです。

甲府城跡はJR甲府駅の目の前にあります。
昨日訪れた伊賀上野城と築城の時期が近く、武田氏滅亡後に豊臣秀吉の命で1590年(天正18年)頃から築城が始まった平山城。築城当時は関東の徳川家康に対抗するための戦略拠点として、徳川体制移行後も西方備えとしての役割を保ち続けたとされます。当時の役割が伊賀上野城と重なっており興味深いです。
現在は公園として整備され、復元石垣や門から往時を偲べます。内松陰門から入りました。

天守台。

本丸天守台からの甲府盆地の眺望は印象的でした。戦国~近世初期へ思いを馳せる一方、視界に近代的なJR甲府駅やヨドバシカメラが入り、その対比も面白いコントラストです。


四方を山に囲まれた要地に築かれていることを実感。前日に見た伊賀上野城も盆地中央に位置し、地形的条件が重なる点がまた興味深いです。
園内案内板も充実しており、武田氏以降の甲斐の歴史を改めて学ぶことができました。

[11:27] 武田氏館跡(躑躅ヶ崎館)と武田神社
甲府城跡から武田氏館跡へ移動。

国史跡である武田氏館跡は、永正16年(1519)に武田信虎が築いた武田氏の本拠で、一般には「躑躅が崎館(つつじがさきのやかた)」の呼び名で親しまれています。大正8年(1919)に武田神社が創建された場所は、信虎・信玄・勝頼の武田氏三代が居住し、政務を執り行った館の中心でした。
緩やかな坂を上った先に位置します。

ここは戦国期、武田信玄が居館とした場所。直前に見た甲府城、前日に見た伊賀上野城のような「山城」イメージとは異なり、平地に築かれた構造(この形態は「平城」)で、防御は大丈夫だったのかと逆に興味を引かれる特徴的な造りです。
武田信玄公を祀る武田神社も同じ場所にあり、城跡ならではの独特な境内配置でした。

時間の都合で全域を回り切らず、次の目的地へ向かいます。
[12:38] 安全農園2号店で旬の桃を購入
当初はぶどう目当てで農園へ向かったのですが、まだ7月で早く、多くのぶどう農園は営業前段階でした。

本来は施術でお世話になっている先生おすすめの早川園(善光寺近く)を目指していましたが、今回はタイミング合わず。また次回に。
予定変更で地元の直売所「安全農園2号店」へ立ち寄り。

ぶどうは一応並ぶものの “まだ早い” 状態。時期的に早いデラウェアも甘みはこれからとのこと。少し摘ませてもらいましたが、確かに甘みの乗りがあと一歩という印象でした。

「今は桃が旬ですよ」とおすすめを受け、この立派な桃が800円。さすが安いです。

社長さん(?)が「試食してみ!」と丸ごと1個くださり、その場で実食。

みずみずしく甘みも十分で満足。さらに “自宅用なら500円でいいよ” ということで訳あり桃セット8個を破格の500円で購入。

お土産用には800円のきれいな化粧箱入りも追加。帰宅後に食べた500円セットは小ぶりや傷有りも混じるだけで味は問題なく、お得さを実感。直売所購入の醍醐味ですね。
[13:21] 甲州古民家ほうとう 完熟屋
遅めの昼食。暑い日でも “山梨といえばほうとう” ということで完熟屋へ。

食事どきは恐らく行列になるであろう古民家利用の人気店。私はかなりのほうとう好きで真夏でも自宅で食べたい派ですが、東京のスーパーでは夏になると麺が棚から消えるのが悩み。通年扱ってほしいところです。
以前、ほうとう店をまとめていた時期があり、子どもの行事で毎年夏に山梨へ通って多く食べ比べていましたが、最近は機会が減りました。
さて店内。

雰囲気が良く、店員さんの接客もアットホームで好印象。

野菜たっぷりでじっくり煮込まれたほうとうの味もとても良かったです。

ごちそうさまでした。
[16:04] 帰宅
昼食後、翌日は仕事のため早めに東京へ戻りました。
2泊3日で岐阜・三重・山梨を巡り、総走行距離は1,202kmとなりました。移動距離の割に疲労が少なかったのは、日中予定を詰め込みすぎず、早めにホテルへ入り休息時間を確保した点が功を奏したと感じます。また遠方を先に回し、最終日は自宅に近いエリアで組んだことで、復路の渋滞を大きく避けられました。
旅はやはりいいですね。最近は訪問先に城(日本100名城)が加わるようになりました。妻は日本100名城のスタンプをコンプリートしようとしています。
今後もさまざまな場所を巡っていきたいと思います。
