第2の人生の構築ログ

自分の好きなことをやりつつ、インカムもしっかりと。FIRA60 (Financial Independence, Retire Around 60) の実現を目指します。SE を生業としていますが、自分でプログラミングしながら自分が欲しいと思うアプリケーションを作ることが楽しみです。旅行と温泉、音楽と読書は欠かすことができません。

ホールの音を再現したい!子供の演奏会録画の機材選び - ハンディカム、iPhone、TASCAM DR-07X、Focusrite Scarlett 2i2、コンデンサマイク(Rode m5)まで

演奏の録画をできるだけよい感じ(よい絵と音)で行うにはどうすればよいのか?子供の活動にあわせて時折思考するここ5年ほどです。
私の場合の動画撮影の遍歴と気づいた点などを書き残しておきたいと思います。

動画の撮影と言っても、いろいろなシチュエーションがあり、それによってベターな選択は変わってくると思いますが。ここでの撮影対象は音楽の演奏(主にバイオリン)を撮影することを目的としています。

お金、時間に糸目を付けなければどうとでもできるのでしょうが、プロ級の高価な機材を使わなくとも、 一般家庭でも扱える機材でそれなりの音と絵を残したいと思っていました。

いろいろ調べ始めたのは、子供がバイオリンを始めて、だいぶまともな演奏をするようになってからです。 発表会やコンクールの記録をもう少しキチンと残したい、コンクールの予選などで動画提出が必要なケースが出てきた、というのがきっかけです。

最初はハンディカムで十分だと思っていたのですが、音がどうしてもしっくりきません。 ホールなどは音響もいろいろ考えられており、その場にいる状況で聴いているときは素晴らしいのですが、 ホールで聴いた演奏をハンディカムの動画で聴き直すと、あれっ?となります。
こんな平べったい演奏だっけ??、状況によっては、この音の反響は聞き辛い、などなどです。

いろいろ試してきた中でのこれまでの変遷が以下となります。 まだ改善していきたいところはあるので、これがゴールというわけではなく、これからも試行錯誤は続くのだと思います...

  1. ハンディカム
  2. Q2n-4K
  3. 動画は iPhone + 音はオーディオレコーダー(TASCAM の DR-07X)
  4. 動画は iPhone + 音は Rode m5 (コンデンサマイク) + オーディオインターフェイス (Focusrite Scarlett 2i2 第4世代) (iPhone と Rode m5 の繋ぎ)

1. ハンディカム

使っていた頃が昔すぎて、家にものが残っていません。また、その機種名も忘れてしまいました...

演奏会でというよりは、子供の学校のイベントで活躍していました。ハンディカムは何と言っても望遠がいいですね。運動会などは望遠は必須でした。

ここ数年はハンディカムの新作は出ていないですよね。
SONY の FDR-AX45A の購入を一時期考えたこともあったのですが、このシリーズも 2022年の販売が最後で、その後新作はないです。

スマホの高性能化、ミラーレス一眼の動画性能向上、アクションカメラの台頭、などが理由ではないかと推測しています。 個人的にはハンディカムの機動性と望遠能力はまだまだ他の及ばないところ(機動性はアクションカメラに負けますが...)と思っており、 十分活躍の場は残されていると思っているのですが、ハンディカムでなければならない場(他で代替可能)というのは確かにだんだん減ってきているでしょうね...

ちなみにですが、小規模なホールでの撮影(絵の方)には、業者の方も上位のモデルの一般家庭でも使っているハンディカムを使われてるケースが多いように思います。頂いたDVD を見ると、これで全然良いかな、と思える品質です。

2. Q2n-4K

演奏をとるのがメインになってきてからは、まずはこの機材を使うようになりました。
2020年8月コロナ禍に購入しています。この頃からコンクールの予選などでビデオ提出が多くなってきたように思います。このタイミングでの購入はまさにそうでした。

zoomcorp.com

Q2n-4K はスタジオなど近距離での撮影には便利と言われます。

  • 絵と音を1つの機材で賄えるというのはとても便利です。
  • 音はなかなかです(XYステレオマイクを内蔵)。
  • 絵の方は弱いです。ズームもほとんど効きませんし、デジタルズームですので、期待しない方がよいです。4K ではありますが、光の取り込みなど会場によってはなかなか厳しい状況になります。 スタジオなどで近くでとれる場合にはいいかもしれません。

この方の解説が詳しいです。

tanegame.com

まだ保持しています。音は良いと思うのですが、正直映像は使えないかな...という感じです。 演奏の撮影という機会ではほとんど使わなくなっています。

3. 動画は iPhone + 音はオーディオレコーダー(TASCAM の DR-07X)

撮影の許可されているコンクールや演奏会の撮影の大半は、今でもこの組み合わせを使っています。

絵は iPhone で撮り、音は iPhone に繋げたオーディオレコーダー TASCAM DR-07X で拾います。 (ちなみに、DR-07X は 32bit フロート録音にも対応した新しいモデル DR-07XP が出ていますね。) 録画時の接続、セッティング状況は以下のような感じです。(この時は、マイクはA-B方式にしていますが、XY方式もできます)

ハンディカム1つでセットアップ完了、という手軽さに比べると少し手数はかかりますが、コストと品質と撮影時の手間のバランスが良く、 絵、音ともにまずまず満足のいく組み合わせです。

この組み合わせのポイントです。

  • iPhone は Pro 以上がよい (とは言え、色飛びなどの問題が)

    • コンクールなどは、近くで撮影できることはまずなく、被写体からだいぶ距離がある状況での撮影となります。 ハンディカムの強みはそのズームで、こればかりはハンディカムに軍配が上がります。
    • 最低でも光学ズームで3倍以上あった方がいいと思います。となりますと、iPhone のグレードもそれなりに必要です。 「Pro 以上がよい」としているのはそういう理由です。
    • 機材を置く客席は暗くステージだけ明るいというホール特有の明暗差に、iPhone の露出制御は対応しきれません。 結果、ステージ上の被写体が白飛びし、ドレスなどの色が飛んでしまいます。これもハンディカム有利なところでしょう。
  • 音は専門の機器に頼る

    • iPhone のマイクもだいぶ良くなっているのですが、iPhone のマイクですと多方面からの音を拾います。 例えばホールなどで iPhone のマイクで拾った音を聴きますと、少し大げさな言い方ですが、響きのいいホールなどの時は特に、お風呂での演奏を聴いているような感じになります。 本来の演奏の音を聴きたい場合にはちょっと聞き辛い音になります。
    • 単一指向性のマイクが使える DR-07X は演奏の素の音をよく拾ってくれ、ノイズの少ないクリアな音を提供してくれます。 可変ステレオマイクになっており、XY方式(まとまり重視)、A-B方式(広がり重視)の2つの配置が選べます。
    • iPhone との組み合わせですと、DR-07X 自体が iPhone との I/F を機能として用意してくれていますので、 特に難しい作業をすることなく、DR-07X と iPhone を繋げて撮影が可能です。
  • 三脚への取り付け器具は少しよいものを

    • この構成ですと、三脚に iPhone と TASCAM DR-07X をのせる構成になります。
    • その繋ぎの器具はしっかりしたものを使った方がいいです。 iPhone がしっかり固定できない、DR-07X を意図した位置に固定できないなど、 価格だけでものを選びますと、もどかしい思いをします(実体験)...
    • また、設置時に発生する"音"はコンクール会場などで撮影する際には気をつけたいです。 基本は演奏の合間にセッティング、調整を行います(ほとんど時間がありません)が、低価格のものは調整時に音が結構出るものがあり、 微調整したい、うまく位置が決まっていない時など、音がたてられない状況での調整が難しいケースがあります。 (セットアップに失敗して音を出してしまい、回りの人に睨まれた黒歴史があります。)
    • ちなみに、今は以下の三脚マウント(三脚と繋げて iPhone を固定)とカメラモニターマウント(DR-07XをiPhoneの上に固定)を使っています。 過去使っていたものからすると少しだけ重くなったのですが、その分しっかりしており、調整もし易く安定しています。

4. 動画は iPhone + 音は Rode m5 (コンデンサマイク) + オーディオインターフェイス (Focusrite Scarlett 2i2 第4世代) (iPhone と Rode m5 の繋ぎ)

「TASCAM の DR-07X」も演奏の音自体はうまく捉えてくれますが、 ホールなどの残響、雰囲気の取り込みまでは流石に厳しいところが出てきます。 そのため、現場で聴いていた音と実際に撮った音ではどうしても「ホールで聴いた音の方がよかった」となります。 まぁこれは当然と言えば当然なのですが、なるべくホールで聴いた音に近づきたいと...

  • 絵は先程と同じ iPhone です。
  • 音はコンデンサマイク Rode m5 で拾います。
  • iPhone とコンデンサマイク Rode m5 との繋ぎはオーディオインターフェイス Focusrite Scarlett 2i2 第4世代 を使います。

実際の接続は以下のようになっています。

コンデンサマイクは電源を必要とします。Focusrite Scarlett 2i2 第4世代 には、ファンタム電源(+48V という表記があります)の On/Off の機能があり、On にすることで、コンデンサマイクに電気を供給できます。 その供給元なる電源はオーディオインターフェイスに接続した iPhone からもいけますが、別で提供した方が時間のかかる撮影の時には安心です。
Focusrite Scarlett 2i2 第4世代 には外部電源を USB-C で供給する口もありますので、モバイルバッテリーを繋げてオーディオインターフェイスに電源供給しています。

撮影現場で撮ればよかったのですが、バタバタしており、持っていく前の場所にて。以下のような感じで使っています。

(なんかホコリが凄いですね...) これに iPhone も繋がっています。

  • コンデンサマイク Rode m5 で音を拾うことでだいぶその場の雰囲気が反映された音になりました。満足です。
  • セットアップに時間がかかりますので、コンクール会場などでセットアップに時間をかけられない状況での撮影はちょっと厳しいです。
  • 機器の持ち運びが大変です。
  • 使用するオーディオインターフェイスによっては初心者には設定が難しい場合があります(使いこなせない)。
  • そこそこお金がかかります...

この構成の場合、オーディオインターフェイスに何を使うかがポイントになると思います。 オーディオインターフェイスはお金も機能もピンキリです...

私が今回選択したオーディオインターフェイスは Focusrite Scarlett 2i2 第4世代 になります。2口のインプットは必須で、後は、価格(コストパフォーマンス)と使いやすさ、iPhone との相性でした。 以下のレビューを参考にさせていただきました。


www.youtube.com

まとめと今後

現状は以下のような使い方になっています。

  • セッティングに時間のかけられる、より音に拘りたい場合には、「4. 動画は iPhone + 音は Rode m5 (コンデンサマイク) + オーディオインターフェイス (Focusrite Scarlett 2i2 第4世代) (iPhone と Rode m5 の繋ぎ)」
    • コンクールの予選などでビデオ提出が求められるケースなど
  • セッティングに時間はかけられないが、ちゃんとした音で撮りたい場合は、「3. 動画は iPhone + 音はオーディオレコーダー(TASCAM の DR-07X)」
    • 撮影の許されているコンクール会場での撮影
    • 演奏会、発表会などでの撮影

絵の方にハンディカムを使う(ハンディカムのいいやつ+TASCAM DR-07Xはどうだろうか?)、コンデンサマイクをもうワンランクアップする、などなどやりたいことはあるのですが、 切りがないのでしばらくは現状保持している機材で頑張ります...