2022年10月22日土曜日の日経新聞の記事を読んでいてびっくりしてしまいました。
東短リサーチの加藤出社長は、定食チェーン「大戸屋」のニューヨーク店舗のメニュー価格を円換算して驚いた。しまほっけの定食がチップなど込みで6000円強と日本の6倍強。2018年2月に訪れた際にはまだ3.3倍にとどまっていたという。日本人の賃金ではとても普段使いできない値段だ。
ニューヨークでは大戸屋のしまほっけ定食が6,000円強(チップ込み)と。
ちょうど土曜日深夜に遂に1ドル150円を超え、どうやら2回目の日銀の介入も入ったようで、145円前後まで戻ってきておりますが、とは言えこの円安水準は流石にもろもろ影響がでてきます。海外旅行をされた方が食事代がとんでもなくてびっくりしたという話をよくされていましたが、インフレによる現地の物価高と円安により日本人には今ちょっと(だいぶ)キツイですね。。
「ビックマック指数」はどうなっている?
各国の物価水準や為替相場による価格の違いを見る指数として有名な「ビックマック指数」というものがあります。
ビッグマック指数(The Big Mac Index:BMI)は、世界的な経済誌『エコノミスト』が、年に2回発表している経済指標です。ビッグマックは世界の多くの国で販売されていますが、材料や調理法などがほぼ共通で、基本的に同じ商品です。そこでビッグマックを基準にして、各国の物価水準や為替相場を比較しようというのがビッグマック指数なのです。
2022年のランキングでは、日本は41位(390円、1$=137.87円)となっており、アメリカ6位(710円)、ユーロ圏10位(657円)となっています。ちなみに1位はスイスの925円で2位はノルウェーの864円。
シンガポールの18位(585円)はまだそんなものかなと思えるのですが、中国31位(490円)、韓国32位(483円)をみると、いや、日本安い国になったねぇ・・・と感じざるを得ません。更にびっくりしたのがタイの33位(482円)でした。先日タイに行っていたのですが、現地の食品、衣類、日用雑貨品など半分にはいかないけれど4分の3くらいの物価なのかな、と、肌感覚で感じていたのですが、日本より8位も上にランク付けられています。
大戸屋のしまほっけ定食指数でみている
ここでは、大戸屋の「しまほっけ定食指数」でみてみます。(いえ、指数ではなく、単なる値段の比較だけ。。)
冒頭にありましたようにアメリカのニューヨークではチップ込みで6,000円強と。確かにしまほっけ定食はおいしいですが、この値段ではちょっと足が遠のきます。
日本では、定食で1,000円のようです。
では、「ビックマック指数」33位と日本の上位にあったタイはどうでしょう。以下の写真はつい最近のバンコクのモールに入っている大戸屋での価格になります。
単品で 389バーツ、セットにするとプラス75バーツ(でもってトータルから15バーツおまけ?)のようですので、389 + 75 - 15 = 449 と。現在のバーツ円は以下のようですので、約1,742円となります。(対バーツでも円は弱くなっていますね。)
日本の1.7倍となります。
まとめます。
- 大戸屋のしまほっけ定食のお値段
- 日本1,000円
- アメリカ 6,000円
- タイ 1,742円
これまでの感覚からしますと、日本の1,000円というのも値段上がったなぁ・・・という感覚なのですが、世界的にみると全然お安いですね。
インバウンド経済的にはよいのでしょうが、個人的には行き過ぎと思える円安、年末にかけて円高になっていくと想定はしているのですが、少し落ち着いて欲しいところです。