ライフネット生命保険の創業者である出口さんのビジネスに効く最強の「読書」 を読みました。
- 作者: 出口治明
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/06/04
- メディア: 単行本
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3年ほど前から月に最低でも5冊は本を読むことを自分に課しているのですが、一昨年の2016年がトータル68冊(辛うじてノルマクリア)、2017年は別の勉強を行ったいたこともあるのですが、何とも少ない29冊。 今年は上半期(6月)までに19冊と・・・
自分のことを本の虫と呼んでいる出口さんは、まえがきで以下のように書いています。
今は、ベンチャー企業の経営に手いっぱいなので、平均すれば、週4〜5冊を読むのがやっとです(昔は、その倍ぐらいは読んでいました)。
もっと頑張りましょう>自分、というところです。
これまで数冊読書本を読んできましたが、出口さんのこの本の特徴としては、古典を特に進めているところです。それに対して出口さんは以下のように書かれています。
ビジネスを進めるうえで本当に役立つ本は、圧倒的に古典に多いと思います。なぜなら、そこには様々な人間がリアルに描かれているからです。つまり、古典を読めば人間力(人間に対する洞察力)が高まるのです。ビジネス書を10冊読むよりも、古典1冊を呼んだ方がよほど役に立つ。
音楽もそうですが、古典(クラシック)には、現代音楽にない本質の部分が凝縮されているように思います(音楽はまだまだ勉強中)。
とはいえ、古典はちょっと読みにくいと感じるところもあります。
なぜ、古典が難しいか。それは著作の動機、著者の意図が生じたそもそもの時代背景や社会状況が大きく異なるということに加えて、言葉の意味自体も異なるからです。
そりゃそうですよね。ただ思うのは今も昔も本質は変わらない、古典には原点があるということです。
そして、読書から何を得ようとしているかです。私自身は読書自体そのものはいろいろと自分が持っていない知識を得る、体験したことのないことを読書から得る、ということで楽しいことです。ただ、それだけでもなく、
読書は知識を得るためではなく、自分の頭で考える材料を得るためにあると考えているからです。
だとも思っています。そうしますと、
人間が社会で生きていくために最も必要とされる自分の頭で考える能力、すなわち思考力を高めるためには、優れた古典を丁寧に読み込んで、著者の思考のプロセスを追体験することが一番の早道だと思っています。
ということになるということです。若干負荷がかかるかもしれませんが、頑張って読んでみる価値はあるように思っています。
古典だけに限った話ではありませんが、
その際に重要なのは大きな方向性です。1年先がどうかとか、物価上昇率がどうなるとか、そのようなことは乱暴に言ってしまえばどうでもいい。必要とされるのは、「どの方向に向かっているのか」という大きな方向性を察知する能力です。
どの方向に向かっているのか、振り子は一方に振れたら、もう一方にまた振り返されます。振り子が逆側にふれるとき、潮目の変化には常に注意を払っておく必要があると思います。
あと、孫子の兵法にもありますが、大きな流れには一人の個人は抗えません。
人生を考えれば、目の前に起こった出来事をどう受け止め、分析し、これから自分の行動をどう変えられるかが、将来のすべてを決めるといっても決して過言ではありません。他人の気持ちや物事の大きな「流れ」を変えることはできないのですから。
出口さんが厳選した108冊。大半未読でしたので、これから多くの良書が読めると思うとワクワクします。