第2の人生の構築ログ

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「もし毎日1パーセントよくなったら、1年後には37倍よくなるだろう」- 複利で伸びる1つの習慣

昨年最後に読んだ本が"複利で伸びる1つの習慣"でした。

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣

「複利」という言葉はお金(金利)でよく聞く言葉ですが、お金だけではなく、実社会の全ての物事に複利の効果はあるというお話で、習慣化して行った行為というのは、複利によって絶大な効果を生み出すということ(習慣の重要性)、その習慣を身につけるための方法をいろいろな具体例をあげて説明してくれています。
(ちなみに、出版社のパンローリング社は株などの投資関連の本の出版をメインにしています。この手の本がパンローリング社から出ていたのはびっくりでした。。「複利」というキーワードがトリガーになったのでしょうか。)

習慣とは、自己改善が複利の利子を生んでいるようなものである。

結果とは、習慣の影響をあとから計る遅行指数のようなものだ。財産は、金銭習慣の遅行指数。体重は、食習慣の遅効指数。知識は、学習習慣の遅行指数。がらくたは、掃除の習慣の遅行指数。自分が繰り返したものを手にすることになる。

"複利で伸びる1つの習慣"

確かどこかの予備校でも言っていた記憶がありますが、

もし毎日1パーセントよくなったら、1年後には37倍よくなるだろう

はホントなんですよね。。1.01 ** 365(日) = 37.78343433288728 です。逆に1パーセント悪くなったら、0.99 ** 365 = 0.025517964452291125 限りなくゼロ近くになります。この1%改善の話は英国の自転車チームのオリンピックの快挙の話しとしても取り上げられていましたが、1日で考えるとちょっとしたことなのですが、それが日々行われていくと、バカにできない複利の効果を生むだすことが分かり易く捉えられるよい例だと思いました。

あと、この効果というものは、一朝一夕にでるものではなく、辛抱強く続けた者だけにご褒美として与えられるものなのだと思います。その途中、なかなか効果が出ずキツイ時もあるでしょう。その時は、以下のように考えましょうと。

懸命に努力しているのに成果が出ないと愚痴をこぼしているのは、温度をマイナス3度からマイナス0.5度に上げて角氷が溶けないと文句を言っているようなものだ。努力は無駄になっていない。蓄積されているだけだ。全ての変化は摂氏0度で起きる。

"複利で伸びる1つの習慣"

習慣の重要性を説いた後、習慣を如何に続けられるようにするのか、その身に付け方のアドバイスが続きます。

目標を忘れて、仕組みに集中しよう、と言います。目標と仕組みの違いは、ということで、

目標は達成したい結果であり、仕組みはその結果へと導くプロセスである。

プロセスを大事にしましょうと。

より良い結果を得たいなら、目標の設定は忘れよう。かわりに仕組みに集中しよう。

習慣を身につけるためには、結果をベースにした習慣の作り方ではなく、その仕組みに集中しようと。

目標達成は生活を一時的に変えるにすぎない。これは改善について考えるとき、直観に反する考え方だろう。わたしたちは結果を変えなければと思いがちだ。しかし結果は問題ではない。本当に変えなければならないのは、結果をもたらす仕組みである。

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多くの人は、 何を達成したいかを意識して習慣を変えようとする。これは結果ベースの習慣になりやすい。別の方法は、アイデンティティーベースの習慣を身につけることだ。この方法では、 どのような人になりたいかに意識を向けて変化に着手する。

達成したい目標ではなく、それによって「どのような人になりたいか」を意識することで習慣が身につけ易くなるといいます。例えばということで、

・目標は本を読むことではなく、読書家になることである

・目標はマラソンに出ることではなく、ランナーになることである

・目標は楽器の演奏を習うことではなく、音楽家になることである  

とあげています。この例から言わんとしていることのイメージが掴めます。

ちなみに、この本を読んでいて"非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学"と通じるものを感じ、再度マーキングしていた部分を読み直していました。

非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学

非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学

習慣は認知的負荷を減らし、心の能力を解放するので、他の作業に注意を向けられるようになる。

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基本的な生活を簡単にすることでのみ、自由な思考や創造性に必要な心の余裕を持つことができる。

逆にいえば、習慣をうまく調整して基本的な生活を送れるようにしたら、心が自由になって、新しい課題に集中したり、次にやってくる問題に対処したりできる。今習慣を身につけることで、将来したいことを、もっとたくさんできるようになる。

まさに上記などそうです。

次回の読書シリーズは関連する話しとして、"非才!―あなたの子どもを勝者にする成功の科学""成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール"を取り上げたいと思います。