第2の人生の構築ログ

自分の好きなことをやりつつ、インカムもしっかりと。実現していく過程での記録など。読書、IT系、旅行、お金に関係する話などの話題。

働き方についてちょっと考えてみて、自分の目指しているものは"FIRE"なのかと

このブログのタイトルは「第2の人生の構築ログ」となっていて、元々このような名前にしたのは、「リタイア後の人生」を「第2」、「リタイヤ」を 一般的な「定年」と定義し、定年後の人生を楽しく送るためのことを今から考えておこうという意図があります。 まだ大分先は長いのですが、「定年」後、可能であれば早期「リタイヤ」し、自分の好きなことをしながら生活できる環境を早めに築きあげよう、という目標があります。連休の中日、改めてこのことについて考えてみました。

タイトルにしておきながら何ですが、最近はそもそも「リタイヤ」、「定年」を意識する必要があるのだろうか?と思っています。

結論と言いますか、思うところとしては、「リタイヤ」、「定年」という概念には日本の終身雇用制度における60歳定年という考え方がありますが、この考え方は早く捨ててしまった方がよいのではないかと。やることはいろいろですが、人生に定年はなく、下手に終身雇用制度ベースの60歳(or 65歳)定年で線を引いて、ここまでは働いて(会社に勤めて)、ここからは年金でノンビリ暮らしましょうなんてプランを描くことは、非常にリスクがあり、かつ、とてももったいない人生プランなのではないでしょうか。まだバリバリ元気な40代、50代にその後の生活のために苦行に耐える時間を送る必要がある、というとがあるとすると、そんな人生は残念でしかたありません。

私は今40代ですが、さすがに30代の頃に比べると体力が落ちており、瞬発力も落ちた気がします。一方で、これまで培ってきた経験があり、大半のことはこれまでの経験データベースのインデックスを使い短時間でまっとうな回答を導きせ出せるようになっており、この能力は若い頃にはそこまで高くなかったものです。40代、50代はまだまだこの能力は伸びるでしょうし、使えると思っています。まだわかりませんが、さすがに60歳以降になると全体的に落ちる部分が多くなり、何かとキツくなっていくでしょう。その年齢でできることを敢えて制限し、定年(60歳 or 65歳)まで自分の望まないことをする、望まない環境に身を置くことはやってはいけないことだと思います。

これは幸運だったと思うのですが、私自身は「普通のサラリーマン」になったのは一般の人々より遅かったのですが、それまでやっていたことが継続できない状況になった時にこれから何をしよう?と考えながらぶらぶらしていたアメリカでインターネットに遭遇し、これからこれだ!ということでICTの業界に入ってきました。そう、自分でやりたいことが偶然見つけられたので今 Daywork で行っている仕事自体は自分の好きなことで楽しくやっています。

ただ、会社というものは大きな組織です。方向性、ベクトルが自分の思っているものと外れてくることもあったり、ICTの中身はまだまだ進化しており、デファクトが数年で変わることもあります。外部環境の大きな波に逆らって動くことは得策ではなく、大きな流れは常に読んでおく必要があります。

また、人口ボーナスがあって何も考えなくても経済のうまく回っている国(一昔前の日本もそうですよね)はよいのですが、その「外部環境」を自分のいる業界だけで考えておいてはダメで、少子高齢化が進む日本の社会構造というものも考えておく必要があると思っています。

今、目の前で起きている変化の本質とは、古き日本型雇用の崩壊と、その代案の不在です。

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

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上記の一文は「転職の思考法」の「はじめに」の一文です。高度経済成長期に組み上げられた日本の終身雇用制度は今の時代に合わない、続けていてはイケナイことで、これはまともな経営者であればわかっていることだと思います。無理に続けたところでこのグローバル化した社会で更なる日本の競争力の低下を招いてしまうことは明らかです。
タブーだったこの点にちょっと前に豊田の社長が触れ、話題にもなっていました。

business.nikkei.com

「転職の思考法」はポジティブな転職思考を勧めており、よくありがちなブツ切り自己啓発本という感じはなく、小説スタイルで書かれており、転職自体を目的として読む本ではなく、自分自身の仕事、自分にあった仕事を考えていく上でもよいヒントの入った良書ではないかなと思いました。自分の価値をどう高めていくのか、自分をどこに置いておくのがよいのか(ポジショニング)、一度立ち止まって考えてみる価値のある内容だと思います。

「これからの時代にどんなやつが強いかわかるか? それは個人として『ラベル』を持っているやつだ。『ラベル』とは、自分だけのキャッチコピーのようなものだ。組織が、個人を守ってくれる時代は終わった。いつ会社から放り出されるかわからない。そのときにひとつでもいいから個人としての『ラベル』を持っていないと、君は完全なコモディティになる」

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

自己ブランディングというやつですね。組織、社会に頼るばかりではなくなく、個々人、自分のレベルアップをはかり、個で勝負できる状態に常に自分をブラッシュアップしておきたいすね。これは現実的な方向性で私自身も異論もなく、その通りだと思います。

一方で、最近聞かれるようになってきたキーワードで "FIRE" という言葉/ムーブメントがあります。

FIRE (Financial Independence, Retire Early:経済的に独立して早期退職)

昔からある若いうちに大成功して後は稼いだ大金で悠々自適にくらしましょう、ということなのかな?と最初捉えてしまいましたが、このムーブメントにはそれとはちょっと異なっており、ポイントは「経済的な独立」であって仕事をしない訳ではありません。日々の生活にかかるお金をある程度担保した上で、組織から自由になって好きな仕事をするということです。

「人生の主導権を握るのが究極の目標。あと数年のうちに、完全にお金から自由になるつもり」

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「FIRE」運動の「リタイヤ(引退)」とは仕事を辞めて悠々自適の暮らしをすることではなく(これだと数千万円の貯金ではまったく足りません)、日々のお金を心配することなく、会社や組織から自由になって好きな仕事をすることです。

働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

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この働き方なのかな、と思っています。その時々にしかできない、その時にしか体験できない価値のあることは確実に存在し、そのできない理由を「定年」後の生活のため、としたくありません。また、せっかくの一度きりの人生ですので、ストレスのない環境で楽しく仕事をしていたいものです。

このように考えてみて、今後も FIRE を目指し、可能な限り早く実現できるよう少しピッチをあげていきたいと改めて思った連休中日でした。 (正直少し焦りも感じてきました。急がなければ。)